“夜霧の芳香”ヘデラ(ミストリャナンシー)
- 知能
- 高い
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 4
- 言語
- 交易共通語、汎用蛮族語、ノスフェラトゥ語、魔法文明語、魔神語
- 生息地
- 不明
- 知名度/弱点値
- 33/40
- 弱点
- 銀武器ダメージ+3点
- 先制値
- 41
- 移動速度
- 60(浮遊)
- 生命抵抗力
- 37 (44)
- 精神抵抗力
- 37 (44)
攻撃方法 | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
武器(ヘデラ) | 37 (44) | 2d6+42 | 33 (40) | 25 | 964 | 385 |
なし(冥獣の黒衣) | ― | ― | 30 (37) | 30 | 500 | 1000 |
- 部位数
- 2(ヘデラ/冥獣の黒衣)
- コア部位
- ヘデラ
特殊能力
●全身
○通常武器無効
○炎無効○水・氷無効
○魔法ダメージ軽減=10点
○再生=50点
○密偵の心得
〈守りの剣〉の影響を受けません。
○冥獣の徴用
半径50m以内にいる「分類:魔神」のキャラクターは、この魔物の意のままに行動します。この能力は他の命令に従わせるあらゆる効果に優先されます。
また、この能力の適応下にいる対象はあらゆる行動判定に+4、打撃点に+8点のボーナス修正を得ます。
▽冥獣の裁定/37(42)/精神抵抗力/消滅
半径50m以内にいるキャラクターが(×)印のついている召異魔法を使用した際、即座に精神抵抗力判定を行います。失敗した場合、以降その(×)印の召異魔法の効果時間中、対象はもとの種族に加えて「分類:魔神」として扱われます。これにより対象は「○冥獣の徴用」の影響下に入ります。
▽緋の供物
装備者から流された血が冥獣への供物となり、恩恵として装備者に返されます。
[部位:ヘデラ]が受けたHPダメージの累計が一定に達するごとに新たな能力が解放されます。仮にHPが回復しても、一度解放された能力がその戦闘中消えることはありません。
・100点以上
[部位:ヘデラ]の「○複数宣言=2回」が「○複数宣言=3回」に変更されます。
・300点以上
[部位:ヘデラ]に「☑強化魔力撃=命中+10・打撃点+26」が追加されます。
・500点以上
「○冥獣の徴用」のボーナス補正が「あらゆる行動判定+8・打撃点+16」に変更されます。
・900点以上
[部位:ヘデラ]の「○2回行動」が「○3回行動」に変更されます。
●ヘデラ
○2回行動
○複数宣言=2回
○☑暗殺の嗜み
戦闘特技《精密射撃》《斬り返しⅡ》《マルチアクション》《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》《鷹の目》《魔法拡大/数・距離・確実化》《ワードブレイク》を習得してます。
○2回攻撃&双撃
▽連続攻撃Ⅱ
▽痛恨撃=出目10以上・打撃点+24
○血潮の武具
自らの血から無数の武具を作成します。
この魔物が何らかの理由で武器を手放す場合、即座にこの魔物は同じデータの新たな武器を装備した状態になります。その際、武器の持ち替えの制限は発生しません。
また、攻撃する対象が弱点を有している場合、この武器はその弱点属性を有しているものとしてダメージを算出します。
〆投擲術
「射程:30m」で投擲攻撃を行います。命中力と打撃点は通常の攻撃と同じですが、近接攻撃のみに適応される戦闘特技の恩恵を受けることはできません。
〆神聖魔法15レベル/魔力25(32)
特殊神聖魔法はメティシエのものを使用します。
〆召異魔法16レベル/魔力26(33)
15レベルまでの召異魔法と、下記の超越者用の召異魔法【インスタント・ガルムゲード】を行使します。
☆【インスタント・ガルムゲート】
【ガルムゲート】(⇒『FC』p.31)とほぼ同様の効果を持ちますが、補助動作で使用可能に、効果時間が「時間:一瞬/3ラウンド」に、効果が『ガルムは全力移動した状態で召喚されます』に、それぞれ変更されています。
これは16レベルの召異魔法として扱います。この魔法は1ラウンドに1回しか使えません。
○剣の罰○霞化
ヴァンパイアノワール(⇒『BT』p.66)のものと同様です。
☆夜霧の芳香/31(37)/精神抵抗力/消滅
瞬間的に霞化し、自身の〈絡み〉や転倒など、物理的な要因によるペナルティをすべて解除します。
同時に、この魔物と同じ乱戦エリア内にいる任意のキャラクターを甘い芳香に包みます。対象は1ラウンドの間、すべての補助動作が行えなくなります。達成値33以下で抵抗に失敗した場合、対象は魅了され以降6ラウンドの間、この魔物の指示のままに行動します。この効果は精神効果属性として扱います。
この能力を使用すると、MPを20点消費します。この能力は1ラウンドに1回しか使えません。
●冥獣の黒衣
○祭器
この部位は、ダメージ以外のあらゆる不利な効果を受けることがありません。
「対象:1体#」の効果の対象になった際も、この部位はダメージ以外の不利な効果をいっさい受けず、[部位:ヘデラ]にのみ適応されます。ただし、移動は[部位:ヘデラ]の状態に依存します。
▽流血の誓約
[部位:ヘデラ]はHPを回復する魔法を使用することができません。
[部位:冥獣の黒衣]のHPが0以下になった場合、この能力は失われます。
〆MP譲渡
[部位:ヘデラ]に最大で150点まで、任意の点数だけ自身のMPを譲渡します。
〆病腑喰らい
[部位:ヘデラ]が受けている不利な効果を達成値に関わらず、すべて解除します。
ただし、解除した不利な効果ひとつごとに[部位:ヘデラ]のHPは20点減少します。不利な効果を含むものはすべて解除されてしまい、任意の効果のみを解除することはできません。
戦利品
- 自動
- 冥獣の呪毛(12,800G/赤SS)×2d
- 2~8
- なし
- 9~12
- 闇血色の指輪(15,000G/金白SS)
- 13~
- 黒の紋章の飾り(23,000G/金白SS)
解説
リャナンシーは本来、ヴァンパイアの中では最下級であるレッサーヴァンパイアに“闇燭の祭礼”と呼ばれる儀式を施して作成されます。しかしごく稀に、長老種が絶大な力と特異な嗜好の持ち主である場合、ヴァンパイアやノスフェラトゥの中からリャナンシーの素体が選ばれることがあります。そういったリャナンシーの変異種は通常の個体とは比較にならない力を有し、もとのヴァンパイアが持つ不死性も受け継いでいます。
ミストリャナンシーもそういった変異個体の一種であり、ヴァンパイアノワール(『BT』p.66)から作成されたリャナンシーであると推測されています。存在的にリャナンシーの上位種であるため「誘惑の吸血(『BT』p.53)」や「変化の吸血(『BT』p.60)」も習得していますが、同格に通じる技ではないと判断しているのか戦闘中に使用する姿は確認されていません。
ヘデラは召異魔法に長けたミストリャナンシーで、特にガルム(『FC』p.166)との相性に秀でています。彼女が身に着けている〈冥獣の黒衣〉は祭器に分類される魔法の品であり、装備者に驚異的な恩恵を与えますが、一方で魔神由来の品らしく持ち主を破滅に誘います。
彼女が〈冥獣の黒衣〉をどのような経緯で手に入れたのはか不明ですが、彼女から一定の距離を離すと〈冥獣の黒衣〉は原材料のガルムの毛皮に戻ってしまうことから、彼女自身が何らかの経緯で神から授与された可能性は高いでしょう。
この魔物を倒すと「夜霧を晴らす者(100点)」の名誉称号を得ます。
※上記のデータは100個の剣の欠片(HP+500、MP+100、抵抗+4)およびTD表J&G(HP+200)の修正を適応済のものです。