ゆとシート for 石鶏亭

“円環散華”メリッサ(フラウリャナンシー)

30
分類:蛮族
知能
高い
知覚
五感(暗視)
反応
興味本位
穢れ
4
言語
魔法文明語、魔動機文明語、交易共通語、汎用蛮族語、ドレイク語、ノスフェラトゥ語、妖精語
生息地
不明
知名度/弱点値
31/40
弱点
銀武器ダメージ+3点
先制値
40
移動速度
40/60(飛行)
生命抵抗力
40 (47)
精神抵抗力
40 (47)
攻撃方法 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
素手(メリッサ) 40 (47) 2d6+45 40 (47) 30 1200 600
なし(花人形) 25 (32) 20 200 200
蔦(蔦) 35 (42) 2d+50 35 (42) 25 400 400
部位数
5(メリッサ/蔦×4)
コア部位
メリッサ

特殊能力

●全身

○ねじれた根源
 その捻じ曲がった根源はあるべき法則が適応されません。
 この魔物に対して行われる『ダイスの結果を参照せず自動成功に変える効果』は無効化されます。SSランクの【イニシアティブブースト】や【エンサイクロペディア】はその効果が発揮されず、さらに「抵抗:必中」は「抵抗:消滅」として扱われます。
 ただし、同時にこの魔物は【レストレーション】や【アルティメットヒーリング】の『HPを最大まで回復』する効果も適応されません(望まない効果を解除する方は適応されます)。

○通常武器無効
○毒無効○病気無効

○魔法ダメージ軽減=10点
○再生=50点

○密偵の心得
 〈守りの剣〉の影響を受けません。

○☑〆魔法適性=すべて

☆妖精神の申し子
 10秒(1ラウンド)の間、神聖魔法および妖精魔法の消費MPを0にします。また、その行使に発声や動作が必要なくなります。さらに自身が望まない精神効果属性の効果をいっさい受けなくなります。
 ただしこの能力を使用した部位は、あらゆる戦闘特技の恩恵を受けることができなくなります。

☑当て勘
 自身から知覚できない相手も対象に取ることができるようになります。
 ただし、あらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。

〆神聖魔法20レベル/魔力35(42)
 超越者用を含むすべての神聖魔法を使用します。
 信仰はアステリアです。

〆妖精魔法25レベル/魔力40(42)
 「基本」と「特殊」を除いた、超越者用を含むすべての妖精魔法を使用します。
 
▽血を吸う大輪
 流れる血を受けその花はますます艶めきます。
 [部位:メリッサ]が受けたHPダメージの累計が一定に達するごとに新たな能力が解放されます。仮にHPが回復しても、一度解放された能力がその戦闘中消えることはありません。
・100点以上
 すべての部位が「行為判定+5、打撃点+10」のボーナス修正を得ます。
・300点以上
 [部位:メリッサ]に「強化魔力撃=命中+15・打撃点+40」が追加されます。
・500点以上
 全身に「▽貪る花粉 HPに1点以上の適応ダメージを受けた場合、半径10m内のすべての対象に20点の毒属性の魔法ダメージを与えます」が追加されます。
・700点以上
 「妖精神の申し子」が強化され、効果テキストから『ただし、この能力を使用したラウンドはあらゆる戦闘特技の恩恵を受けることができません。』の一文が削除されます。
・900点以上
 「限定4回行動」が「4回行動」に変更されます。

●メリッサ

○複数宣言=3回

▽巧遅より拙速
 先制判定の結果後攻になった場合、相手が動くよりも前に任意の回数だけ補助動作を行うことができます。この行動は【タイム・アルター】や〈先魁の印〉の処理が行われる0ラウンド目のさらに前の『マイナス1ラウンド目』として効果時間を計算します。
 ただし、補助動作1回ごとに行動判定に-2のペナルティ修正を自身の手番を迎えるまで累積して受けます。

○精密射撃
☆捕食献花/35(42)回避力/消滅
 30m以内の任意の目標へ向けて花の種を射出します。命中した場所からは[部位:花人形」が1体出現します。この能力で出現した[部位:花人形]は次のラウンドから行動を開始します。
 キャラクターに命中した場合は下記の「▽寄生」が発生します。キャラクターを狙い、かつ外れた場合はそのキャラクターがいる座標に[部位:花人形]が出現することになります。
 この能力は1回使用するごとにMPを30点消費し、1ラウンドに4回まで使用できます。

○限定4回行動
 1ラウンドに4回主動作を行います。
 ただし、その4回のうち2回の主動作は『魔法の行使のみ』である必要があります。

○飛行Ⅱ
▽連続攻撃Ⅱ
▽痛恨撃=出目10以上・打撃点+24

▽☆円環散華
 [部位:メリッサ]のHPが0以下になった際、戦場に[部位:花人形]が存在している場合、即座にその場からメリッサは消滅し、任意の[部位:花人形]のいる座標に再度出現します。このとき、[部位:メリッサ]の転倒や絡みなどの物理的なデメリットはすべて解除されます。
 選択された[部位:花人形]は同時に消滅し、その現在HPと現在MPの半減(端数切捨て)したものが[部位:メリッサ]の現在HPと現在MPにそれぞれ加算されます。
 この効果は[部位:花人形]が存在する限り自動的に発生するほか、HPが0以下にならずとも1ラウンドに1回まで任意で行うことも可能です。

●花人形

○独立部位
 [部位:花人形]は独立したキャラクターとして処理を行います。
 [部位:花人形]は移動を行えません。命中した場に根をはり、投げや強制移動の対象になりえません。
 この魔物が「対象:1体○」「対象:1体#」の効果の対象になる際、[部位:メリッサ]&[部位:蔦]の5部位と、[部位:花人形]の単部位それぞれで処理を行います。

▽寄生
 「捕食献花」でキャラクターに命中した場合、[部位:花人形]は対象に寄生します。
 これは物理的な拘束であり、解除するには引きはがし処理(『BT』p.28)か[剣の託宣/運命凌駕]が必要です。【レストレーション】や【アース・ヒールⅢ】では解除できません。ただし、寄生した[部位:花人形]のHPが0以下になることでも解除されます。
 対象は寄生された[部位:花人形」1体ごと行動判定に-1のペナルティ修正を受け、これは最大で-4まで累積します。移動は寄生した対象に依存します。また、寄生された対象が「対象:1体○」や「対象:1体#」の効果の対象になる際、寄生している[部位:花人形]も追加部位として自動的にその対象に含まれるようになります。

○魔法障壁
 [部位:花人形]が戦場に1体存在するごとに[部位:メリッサ]が受ける魔法ダメージを20点軽減します。この効果は合計200点まで累積します。

○知覚支援
 この部位は「知覚:魔法」を有します。さらにHPが1以上の[部位:花人形]が戦場に存在する場合、[部位:メリッサ]は「知覚:魔法」を有しているものとして扱います。
 さらにこの魔物が魔法を行使する際、いずれの部位が魔法を行使したかに関わらず任意の[部位:花人形]が存在する座標に術者がいるものとして射程と遮蔽物の計算を行うことが可能です。

▽応魔成長
 「▽寄生」されている対象がMPを消費する際、「消費したMP」点だけ対象の現在HPを吸収し、同じ点数だけ自身の最大HPと現在HPを増加させます。この「消費したMP」に魔晶石から負担された分は含まれません。

▽痛覚共鳴
 「▽寄生」している[部位:花人形」がHPに1点以上の適応ダメージを受けた場合、宿主にも「自身が受けた適応ダメージ」点の精神効果属性の魔法ダメージを与えます。

〆奉仕散華
 この能力を使用した[部位:花人形]の現在HPと現在MPが[部位:メリッサ]の現在HPと現在MPにそれぞれ加算され、さらに[部位:メリッサ]が受けている望まない効果を達成値に関わらずすべて解除します。
 この能力を使用すると、使用した[部位:花人形]は即座に消滅します。

●蔦

○攻撃障害=不可・不可
 対象:[部位:メリッサ]/喪失条件:[部位:蔦]2つ以上のHP0以下

○長い蔦
 20m以内の任意の相手を近接攻撃の対象に取ることができます。

▼絡みつき&引き寄せ
 近接攻撃が命中した場合、対象に蔦を絡みつかせることを選択できます。絡みつかれた相手は行動判定に-1のペナルティ修正を受け、蔦の長さ以上に移動することができなくなります(遠ざかる方向に動けなくなります)。また、絡みついた[部位:蔦]は次からその対象への近接攻撃が自動的に命中します。
 これは物理的な拘束であり、解除するには引きはがし処理(『BT』p.28)か[剣の託宣/運命凌駕]が必要です。【レストレーション】や【アース・ヒールⅢ】では解除できません。この効果は絡みついた[部位:蔦]のHPが0以下になっても解除されませんが、絡みついた[部位:蔦]の任意なら補助動作で解除できます。
 絡みついた[部位:蔦]は主動作を用いることで対象を自身と同一座標まで強制的に移動させることができます。対象が6部位以上ある場合はこの魔物が対象と同一座標まで強制的に移動します。

▽異常再生
 自身の手番を迎えた際にHPが0以下の場合、最大HPを100点減少した上でHPを最大まで回復させた状態で復活します。ただし、行動するのは次のラウンドからとなります。
 この能力で最大HPが0以下になった場合、[部位:蔦]は復活することなく消滅します。その際、「▼絡みつき&引き寄せ」が発生していた場合は解除されます。

戦利品

自動
幻の月中花(27,000G/緑SS)
2~8
なし
9~12
闇血色の指輪(15,000G/金白SS)
13~
永遠の花の紋章(95,200G/金白SS)

解説

 リャナンシーは本来、ヴァンパイアの中では最下級であるレッサーヴァンパイアに“闇燭の祭礼”と呼ばれる儀式を施して作成されます。しかしごく稀に長老種が絶大な力と特異な嗜好の持ち主である場合、ヴァンパイアやノスフェラトゥの中からリャナンシーの素体が選ばれることがあります。そういったリャナンシーの変異種は通常の個体とは比較にならない力を有し、もとのヴァンパイアが持つ不死性も受け継いでいます。
 フラウリャナンシーもそういった変異個体の一種であり、ヴァンパイアメトセラフルール(『FC』p.64)に近しいフラウの氏族から作成されたリャナンシーであると推測されています。存在的にリャナンシーの上位種であるため「誘惑の吸血(『BT』p.53)」や「変化の吸血(『BT』p.60)」も習得していますが、同格に通じる技ではないと判断しているのか戦闘中に使用する姿は確認されていません。

 メリッサはもとはアステリアの寵愛を色濃く受けたヴァルキリーでした。
 しかし、その並外れた神と妖精の力は周囲からは畏怖を通り越した、ただの恐怖と嫌悪の対象でしかなかったのです。
 人族への福音となるはずだった彼女がどのような経緯でノスフェラトゥーに堕ちたのか、その経緯を知る者は今となっては存在しません。ただ、その捻じ曲がった根源と今もなお彼女に奇跡を与え続けるアステリアの存在は、まるでその咎が彼女にはない傍証のようでもあります。

 この魔物を倒すと「螺旋の華の断裁者(100点)」の名誉称号を得ます。

※上記のデータは150個の剣の欠片(HP+750、MP+150、抵抗+4)およびTD表J&G(HP+200)の修正を適応済のものです。

製作者:藤双樹

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